==<サクラの一口メモ>==
◆古代では、山に自生して咲くヤマザクラや、八重咲きの桜が一般的であった。
江戸末期に開発されたソメイヨシノは、明治以降、全国各地に広まり、サクラの中で最も一般的
な品種となった。
◆「サクラ」の名称の由来は、一説に「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされ、元来は花の密生す
る植物全体を指したと言われている。また他説として、春に里にやってくる稲(サ)の神が憑依する座(クラ
)だからサクラであるとも考えられている。
◆「サクラ」を意味する漢字『櫻』は本来はユスラウメを意味する言葉だった。『櫻』の字は「首飾りをつけた女性
、もしくは首飾りそのもの』を意味する『嬰』に木偏を付けたものであり、ユスラウメの実が実っている様子
を指した漢字である。日本にユスラウメが入ってきたのは江戸時代後期頃のため、日本では『櫻』の字はサク
ラに転用された。