日置(へき)家について
三百年の時を越えて
日置家は、亀山(亀岡)の城を真正面に見ることができるこの地で、江戸幕府旗本津田藩の代官をつとめていました。また、日置流という弓道の祖と言われております。江戸時代に建てられた母屋の両脇は藪に挟まれ、門前の道は京の都に通ずる旧街道です。屋敷の周りの石垣土塀は、今も当時のままの姿で残っております。代々の当主が、現在まで大切にこの屋敷を守ってまいりましたが、広く皆さまにご覧いただきたいとの思いから、1994年(平成6年)より、京都の家庭料理をご提供する「へき亭」を開店いたしました。
江戸時代の息吹が確かに感じられる「へき亭」で、ひとときの時間旅行を楽しんでいただければ幸いです。 明治維新後、武家個人の所有であった屋敷は、建築の近代化などによって姿を消していきましたが、日置家は当時のままの面影を残しております。玄関から奥の座敷、襖や掛け軸、調度品まで、可能な限り、当時のままの姿でお客さまをお迎えしています。